第32章 もっと喜助さんが欲しい
唯一まともに見えた水着はヒラっと裏返すと、大胆に背中があいていた
「やっぱり紫苑の大きなお胸を活かしたこの、真ん中がざっくりあいたやつがいいっスかね。それとも大事なところはちゃあんと隠してある編み編みのこれっスか?可愛らしい刺繍のやつもありますよン♪モチロンスケスケっスけど」
「喜助のやつ物凄く楽しそうじゃの」
「も、お任せします」
じゃあこれにしましょ
と渡されたのは背中があいている水着タイプだった
「徐々に露出度あげていきましょうね」
なるほど、そういうことか
夜一さんは橙色の…これもはや下着じゃ?
褐色の肌によく似合っていて、自分よりも大きな胸が喜助さんを誘惑しないかちょっと不安
「安心せぇ、喜助は紫苑の体しか見ておらんから」
「そ、そんなことっ……」
いつの間にか着替えていた喜助さんはゆるっとした深緑の水着
綺麗に割れた腹筋に目のやり場に困る
「着替え手伝いましょうか?紫苑?」
「い、いい!自分で着替える!」
そう言って岩影に、隠れて着替え始める
「現世の海じゃったらこうはいかんのぅ」
「ほんとっスよ。専用の海、最高っスね。他の野郎に見られる心配も、ナンパされる心配もないですし、好きな水着着てもらえますからね」
「儂は先に行っとるぞ」
ザブンと海に飛び込んだ夜一は泳ぎだした
「喜助さん…」
「ん、着替え終わった?紫苑」
「やっぱ恥ずかしいよぉ」
岩影からこっそり覗く紫苑もかわいいっス!
「大ー丈夫っスよ。ボクと夜一サンしかいないし」
「うーん」
ゆっくり岩影から出てきた紫苑は、タオルを肩にかけるように背中を隠していた
「ちょ、なんでタオル巻いてるの。ダメダメ」
「あっ、もぅ…」
ハラッとタオルを取りさると、紫苑の水着姿が露になる
「はぅ……紫苑、最高っス」
前面はほとんど生地で覆われているものの、ピチッとした水着は紫苑のボディラインを綺麗に表現していて、大きな2つの膨らみが喜助の下半身を刺激する
背中を見せれば華奢な背中が大胆に広がっていて、小振りなお尻が小さく主張している
あームラムラしてきた…