第26章 気づいたら、体が、顔が勝手に…
紫苑がおったら仕事も悪ないな…
五番隊に来ぉへんかな…
「紫苑~お昼ですよーン」
「紫苑ー琴乃ちゃんもきましたよー」
「ウチもおんでぇ」
「寝とるから静かにしてぇな」
寝てる紫苑を見て落胆する3人
「平子サン何もしてないっスか?」
「してへんわ」
「ん…」
「あー起きてもうたやんけ」
喜助が紫苑に駆け寄ると、半開きの目が喜助を捕らえて飛び起きる
「喜助さん!お疲れ様!」
「紫苑会いたかったっスよぉ!起こしてごめんね。いい子にしてたっスか?」
ぎゅうっと熱い抱擁に
「2人の世界やな」
「私も紫苑に抱きつきたいー」
コンコン─
「西園寺さん!やっぱり俺…え?」
「あ」
彼が見たのは抱き合ってる2人
それはまるで恋人同士のように見えただろう
「誰っスか?」
「えっと…さっき告白された人」
「へぇ…」
ジトリと彼を見つめると、蛇に睨まれたように動けなくなる彼
「え、西園寺さんの彼氏?え?浦原隊長…?嘘…」
そんなぁ!と良いながら走り去る彼に喜助は目を丸くする
「お気の毒に…」
「紫苑彼と、2人きりになってないっスか?怖いことされてないっスか?」
「あ、うん大丈夫だったよ。ちょっと手握られて怖かったけど、平子隊長に付いてきてもらったし」
「怖かったね、平子サンにはお礼言わないとっスね」
「別にエェわ」
それより早くご飯食べようっ、と琴乃の発言で机にお弁当を並べ始める
「平子隊長と、ひよ里さんの分も作ってきたよ!」
「ホンマか?」
目をキラキラさせるひよ里
「琴乃料理とかできるんか?」
と素直に聞く平子に紫苑がフォローをいれる
「琴乃は西園寺の使用人やってたから、私よりも上手ですよ~」
「へぇ、そりゃ楽しみやんな」
先程とうってかわってワクワクといった表情でお弁当に手をかける