第23章 私、諦めませんから…!
ぐちゅぐちゅと2人を繋ぐ部分から出る水音
紫苑の中で更に膨張するソレは、我慢の限界
「…っ…紫苑…っ…出すよ…っ」
「あ…んっ…やぁん…!」
白濁した液体を紫苑の中に注ぎ込んだ喜助は、汗ばむ体で紫苑の背中に覆い被さった
「はぁ……はぁ……」
「もぉ…喜助さん、激しいよ…」
ごめんごめん、と言いながらゆっくりと自身を抜く
「ひゃっ…そんなとこ舐めちゃ…やぁ」
「だって綺麗にしないと…ね」
「…でも…ぉ…」
「でも、気持ち良いでしょ?」
「……ぅ…ん」
良い子、と喜助はご褒美をあげるように綺麗にソレを舐め取った
満足した喜助は紫苑を自分のほうに向かせると、何度も何度も優しいキスを紫苑の体中に降らせた
首にチクッと痛みが走る
「もうちょっと、付き合って」
「喜助さんのもうちょっとは、信用できないんだけどなぁ」
「そんなこと言わないで、ね」
フル充電には、いつもよりも時間がかかりそうだ
…─
翌日─
「っ…」
「なに紫苑腰痛?」
時々腰を抑える紫苑
純粋に質問した琴乃はすぐにハッとした
「あー…フル充電したのね」
「ニヤニヤしない!」
喜助さんに彼女のことを聞いた
西流魂街 六十四地区 錆面
そこで倒れている東園寺さんを見つけたのが喜助さん
食べ物を与えて、何も知らない彼女に色々と教えてあげたらしい
きっとそこで、喜助さんを好きになったんだろうなぁ
「おったおった。紫苑と琴乃」
「「ひよ里さん」」
書類をいくつか持ったひよ里は一枚ずつ2人に手渡す
「なんですか?これ」
「明日からの任務の説明や。討伐隊のメンバーに入れといたから頑張り」
「討伐隊?」
2人は書類に目を落とす
「討伐隊って言っても、要は見回りの強化や。最近なんや物騒なんやて。流魂街」
「3日間なんですね」
「先に行ってる討伐隊が夜営張っとるから、そこに合流。メンバーはあと2人居るから、あとで顔合わせさせるわ。ただ紫苑…」
急に口ごもるひよ里