• テキストサイズ

With me

第3章 十二番隊へようこそ



「紫苑もしかして妬いてる?」

「えっ!」

「シッ!大きな声出さないの」


琴乃が声かけたくせに…

いきなり琴乃から声をかけられて、思わずらしくない声を出してしまった

まわりの死神たちは何人かこちらを見たが、幸い隊長たちには気づかれていないらしい


「急に何言うの琴乃!」


小声で琴乃にだけ聞こえる声で喋る


「大丈夫、紫苑も負けてないよ」

「な、なんの話よ…」


そのあとは琴乃は何度かニヤニヤしながらこっちを見てきた

入隊の儀が終わったあと、先輩に隊舎内を案内してもらった


その途中─


「あ、紫苑サン、琴乃サン!」

「「浦原隊長!」」

「よかったちゃんとウチにきてくれて」

「これからよろしくお願いします!」


すると喜助の後ろから沙也加がひょっこり顔を出した


「あら、この2人が浦原隊長のお気に入り?」


さっきの綺麗な人だ…


「そうっス。世話焼いてあげてくださいね」

「初めまして、一条五席!西園寺紫苑といいます」

「東雲琴乃です!」

「やぁねぇ。沙也加でいいわよ2人とも!」


やっぱり素敵な人だ…

私もあんな風になれるかな…


「ではよろしくお願いします!沙也加さん!」

「新入隊士って毎回思うけど可愛いわね~。頑張ってね」

「沙也加サンちょっと」


浦原隊長に手招きをされた沙也加さんは、じゃあまたねと言ってリン─と鈴の音を鳴らして、浦原隊長の隣を歩きはじめた


「紫苑いくよ!」


琴乃に促された私はようやく足を動かした

一通り隊舎内の案内が終わると、基本的な任務や書類の作成、整理などを教えてもらう

この日は1日説明で終わった

新入隊士たちはそれぞれ自分に与えられた自室へと戻る

空が赤くなっていて、もうすぐ陽が完全に落ちる

/ 761ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp