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With me

第19章 何か欲しいものありますか?



「そんで、浦原さんとはもうヤることヤったんか?」

「…………え?」


とある飲み屋

こないだひよ里さん繋がりで仲良くなった八番隊副隊長の矢胴丸リサさんと、ひよ里さん、琴乃で飲みにきていた


「やること…って?」

「え、紫苑!私なんにも聞いてないんだけど!」

「決まっとるやろ、あの喜助やで?初日に襲われとっても可笑しくない」


最初ちょっとだけ分からないフリをしたけど、段々その言葉が離れなくて次第に顔があつくなるのがわかる

これはきっとお酒のせいだけではないだろう


「なぁ浦原さんて夜どんななん?激しい?」

「……や、えーと」

「恥ずかしがらんでもええやん。女しかおらんし、な」

「ど、どうでしょう…」


どうやらリサさんはこの手の話が好きみたいで、恥ずかしげもなく、唐突にいきなり話題を振られた…


「紫苑、私も聞きたい!」

「確か夏くらいから付き合うとるんよね?」

「そうです、けど」

「…なァ紫苑、もしかして…」


ひよ里の言葉にハッとしたリサは、紫苑をじっと見つめる


「もしかして、まだなん?」

「……っ」


紫苑の無言の肯定に、他の3人があり得ないという顔を見せる


「ホンマか…」

「あの喜助が…?」

「まだ手出してないなんて…」


紫苑は恥ずかしさのあまり、お酒を飲むペースが早くなる


「浦原さんえらい我慢してんとちゃう?」

「リサ、それだけ大事にされとるっちゅーこっちゃ」

「べ、別に我慢させてるわけじゃ…」

「どゆこと?」


紫苑は旅館のこと、延期になったことや、誕生日のことを話した


「なるほどなぁ…」

「てことは浦原さんの誕生日にってことやんな…ええなぁ」

「…も、この話やめませんっ?」


なんでや?と丸め込まれる

紫苑は終始顔が火照り、酒の酔いもまわって頭がまわらなくなってくる


「もっと飲みー、話聞いたるで」


紫苑の前に出されたお酒を、一気に飲み干す

恥ずかしくて飲まずにいられなかった


「あ、紫苑そのへんにしときな!」

「琴乃、もう遅いで」

「なんや紫苑て酒弱いん?」


紫苑は恥ずかしさと酔いで、突っ伏したまま寝息をたてていた
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