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With me

第18章 ボクの前では我慢しないで




はよ帰ってきーや喜助…


「ところで紫苑の部屋どこや?」

「そういえばウチも知らんわ」


2人は顔を見合わせる


「ウチの部屋に寝かせてもエェねんけど、1人にするんは不安やしなぁ」

「琴乃は?」

「琴乃の部屋なら知ってるで」

「もう寝てんとちゃうか?」

「大丈夫やで、琴乃は紫苑大好きやから」


なんやその理由


2人は琴乃の部屋を目指した


「琴乃ーおるかー?」


少し間があいて襖が開く


「なんですか…こんな夜中に」


眠い目を擦りながら琴乃が顔をだす


「寝てるとこ悪いねんけど、紫苑が酔い潰れてたから送ってきたんや。琴乃の部屋で寝かしたってや」

「紫苑が?お酒飲んだんですか?珍し」


来客用の布団を敷くと、そこに紫苑を寝かせるように促した


「送ってきていただいてありがとうございます」

「いや、こっちこそ夜中に突然スマンかったな」

「きっと眠れなかったんでしょうね…」

「喜助喜助ってうるさかったで」


琴乃は笑いながら、でしょうねと目を細める


「じゃあ俺ら行くで」

「はい、おやすみなさい」

「おやすみ」


2人は先程の酒屋に向かい、琴乃は自分の布団に入った


紫苑、こりゃ絶対2日酔いだ…


「ん~きすけ…さん」


寝言でも呼んでる…どんだけ好きなのよ


「きすけ…ぅっ」

「ちょ、紫苑…吐くならトイレで!ね!」


しばらく琴乃は眠れなかったそう…





…─





「頭いたい…」

「当たり前でしょ酒弱いのに無理して飲むから」

「気持ち悪い…」

「…ったく」


朝になっても紫苑は完全な二日酔いに悩まされていた


「なんで琴乃私の部屋にいるの?」

「ここ私の部屋なんですけど?」


呆れたようにいい放つ琴乃に紫苑は昨日のことを必死に思い出す


「私どうやって帰ったの?」

「平子隊長とひよ里さんが送ってくれたんだよ」

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