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With me

第14章 珍しいっスね、喧嘩なんて



匂いを消して満足した喜助は、琴乃が待ってることを思い出して、紫苑を解放した


「琴乃、ごめんお待たせ」

「お帰り。どうどう怒られた?」

「うん、ちょっとね」

「あれ、さっきの匂い消えてるじゃん」

「なんか喜助さんが、消臭剤?かけてくれた」

「はーん、なるほどね」


歩きだした2人の会話は、現世任務の話しに戻った


「現世任務って緊張するね」

「霊術院の実習で行ったきりだもんね」

「でもそんなに突発で虚が出ることなんて滅多にな…」


ビービービービービービー!!!

現世に虚5体確認!救援要請!討伐に向かってください!


映像局から虚を発見したとの報告が入った

映像から見るとその地区の駐在が、数の多さに苦戦しているようだ


「紫苑!琴乃!いくで!」

「「ひよ里さん!!」」


ひよ里さんの声と同時に走りだした


「まさかこんなタイミングで鳴るとはね…」

「頼りにしてんで!」

「がんばります!」


現世につくと、少し離れたところに虚の姿を確認する


「真ん中の3体ウチがさっさと片付ける!端の2体やってみぃ!」


その声を合図に紫苑は右に、琴乃は左に飛ぶ


ひよ里は真ん中の3体を


「一気に片付けんで!ぶっ手切れ!馘大蛇!!」

「すご……初めてみた……」

「紫苑!気抜いてるとやられるよ!」


紫苑は意識を集中し、敵を分析する


今だ!


隙と弱点をついた紫苑は虚を一太刀で倒した

時間差で琴乃も虚を倒したようだ


3人が一ヶ所に集まる


「なんや付き添いなんて要らへんかったなぁ」

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