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〈H×H 長編〉擬似的な恋愛感情

第8章 最後の夜


もうそろそろ限界だった。

美結はゆるりと振り返り 自らイルミにキスをねだってみる。顔を近付ければイルミはそれに応えてくれた。ふんわり触れる唇はすぐに快楽を求め出す。誘うようにちらりと舌を伸ばしてみれば イルミは丸くくるりとそれを絡め返してくれる。

イルミの指先は美結を試すよう、一度だけ芽の先を一撫でする。

「…っ…や、」

「やめるの?」

「………………やだ」

「なにが?」

「………………やめたら、やだ」

「わかった」


正直、この先は驚く程だった。
たったの指一本が まるで自慰でもするかのように、こちらの要求を逃す事なくあっという間に絶頂へ導かれてしまった。

この時、達することを示唆する人並みの台詞を口にしたとは思う。だが美結自身、なんて言ったのかもどう快感に耐えたのかも 覚えてはいられなかった。


絶頂を味わった身体はだらりと力を失い重い。止まった思考を1度呼び戻したかった、少し気になる事がある。美結は呼吸を整えながらそう思った。

「はぁっはぁ イルミ、待っ……っ…!」

身体を起こそうとするとイルミに顔を取られる、後ろから無理やり上に向けられ すぐに唇を重ねられた。イルミは素早く唇を割ると 美結の口内を侵食する。逃げ惑う舌を追われ それをくちゅんと吸われる、呼吸する事を律するようだった。

「んっ、…ふ」

「……早いね。イクの」

キスの合間にそう囁くイルミの吐息が熱い。ただ、このくすぶる熱は自分なのかイルミの方なのかもよくわからなくなる。

いよいよ、片手でショーツを中途半端に下ろされた。充血する敏感な秘部に指が触れてくる。とろとろになるそこを遊ぶよう 何度か上下に撫でられた。
イルミの指先はそのまま、くぷんと 秘部へ入り込んでくる。快楽と微かな不審物感を覚えてまたも思考が崩れ出す、ぐらりと頭が揺れる思いがした。刹那、膝が震えてしまう。

「はぁっ…あぁあ」

「もう一回くらい イきたい?」

「や…やぁっ、一回 やめ…離して…っ」

「ダメ。」

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