第8章 第2回定期テスト
お母さんからお小遣いをもらい、待ち合わせ場所である酒屋に行くと、既にあっさーがベンチに座って待っていた。
「ごめん、遅れちゃって」
「全然だよ。行くか、みんな!」
「うん!」
三人はとても嬉しそうだった。
「ここがマックだよ」
「スゲー建物だなぁ」
実弥はマックを見て、感慨深そうに呟いた。
「ハンバーガー♪ハンバーガー♪」
「無一郎、そんなにハンバーガー食べれるの楽しみ?」
「うんっ!お姉ちゃんとなら何食べても美味しいよ」
「なっ!?」
無一郎は唐突にすごいことを言い出した。顔を真っ赤にしている私に、あっさーは大笑いしていた。
「みんな、何にする?私は照り焼きバーガーが好きだなぁ。あっさーもお気に入りのバーガーってある?」
「俺は、コレもオススメだけどな」
「ああ、私も食べたけど美味しいよね」
初めてで分からない三人のために、自分のオススメのバーガーについて話していた。
「じゃあ、僕は照り焼きバーガー!」
「俺も照り焼きバーガー」
「俺はあっさーと同じヤツ」
実弥があっさーと同じ期間限定品を選ぶなんて、なんか意外だなぁ。意外と食通になるかもしれん。
私とあっさーを注文を済ませ、みんなが座る席に戻った。