第7章 夢の世界
「不死川、さん……?」
「不死川?」
他の柱が多種多様なリアクションをする。
「実弥、何でそんな大胆なの。僕も奏大好きだからね!」
「……実弥、俺もだ」
えっ?私、コクられてる?
「うるせぇんだよ。テメェのその優しさに惚れたんだよ!」
「それは俺も……」
「僕もだよ!お姉ちゃん大好きだもん!」
えっ……?
「奏、そういうことなんだよ。だから、彼らを君に預けても良いかな」
彼らは顔を真っ赤にして私の想いを主張してくれた。
私はお館様の言葉に頷いた。
「彼らがそこまで願うのなら、私は彼らと共に生きます」
彼らが、将来誰かを愛せるようになるまで。
「ありがとう、奏。君は素晴らしい子供だ」
お館様が私の頭を撫でた時、景色が揺らいだ。
気が付くと、私は隊服を着たまま眠っていた。着ていた服が転がっていた。
三人もゆっくりを目を覚ました。そして、私は彼らにこう言った。
「こんな私を愛してくれて、ありがとう。私も貴方達を愛してるよ」
私の言葉に、彼らは嬉しそうに微笑んだ。