第7章 夢の世界
「それなら、彼らの幸せを願うのなら、君の隣に居させたいんだ。昨日の宣言で私は決めたんだ。鬼殺隊柱を削ると」
「そんな……でも、鬼殺隊の柱が無くなったら……」
鬼殺隊の戦力が無くなり、無残にも勝てやしない。
「俺も反対したのだ!」
杏寿郎がそう言った。確かに反対する人は居る。
「そんな、柱を失ったらダメじゃん!」
善逸がそう言う。絶対にダメだと思う。
私は後ろを振り向いた。俯く三人が居た。
「昨日は義勇から主張して、結局、全員君のところに行きたいと言ったんだ。私は子供達の幸せを願っている。もちろん、奏も私の子供同然なんだ」
そんなことを言ってもらえるのは嬉しいけど……。
すると、実弥と義勇が手を繋ぎ、無一郎は後ろから抱き付く。
「奏は大事な僕のお姉ちゃんだから、ずっと一緒に居たいなぁ」
「俺とは違うけど、苦しい境遇を生きてきた。だからこそ、共に幸せでありたい」
無一郎と義勇がそう言った。そして、実弥が顔を真っ赤にして言った。
「俺は好きな女と一緒に居てぇんだ。良いだろ……?」
「へっ!?」
実弥の告白同然の言葉に一同呆然。