第4章 オープンスクール
さすがに志望校に良いよと言われても申し込んだからには他の学校にも行かなくてはいけない。
次はあの普通科ではなく、主に商業科を専攻とする高校に向かう。
「商業って、普通科と何が違うの?」
無一郎に聞かれて悩む。
「普通科はただ勉強するだけかな?商業はパソコンとか働くのに必要なものだと思う。よく分かんない……」
私もあまり高校の知識が無いので困る。
そして、目的地の学校に着いた。
やはり、体育館に入ると騒がしくなる。
散々長い話を聞かされた後、授業体験に行く。
そこは、白い机がずらっと並べられている美術室のように見える教室だった。
隣は実弥で、後ろに無一郎と義勇が居るというハーレム状態。
マーケティングのようなものを体験する。水の飲み比べをするそうだ。
「この水マズッ!」
実弥がそう言ってた水は硬水だとのちの正解発表で知る。
次はワープロの授業の体験なのだが、大正時代の三人組はパソコンが下手くそ……。
「なんだこれ!?」
実弥が叫ぶ。
「実弥、落ち着いて。この時代、パソコン使えないと生きていけないよ?」
「はぁ!?」