第4章 オープンスクール
「皆さん、この学校はどうでしたか?」
校長先生の質問に私は考え込む。すると、無一郎が言った。
「すごく楽しかったです。俺は、奏が行くなら一緒に行きたいです」
無一郎の一人称が僕じゃなくて俺になってる。お姉ちゃんではなく名前で言ってる。そこは驚くところではないと分かってます……。
「俺も行きてぇと思いました。初めてバスケっていうのを見て、やってみてぇと思いました」
実弥が礼儀正しく話せてる……。現代の礼儀を教えといて良かった。
「……俺もこの素晴らしい学校に行きたいと思います」
口下手な義勇もちゃんと自分の気持ちを言えている。
「私も三人と同じく行きたいです。元は第1志望の高校で、行くことに憧れていました。部活動体験で優しい先輩方にお会いして、行きたい気持ちが強くなりました」
私も義勇のように口下手で言えてるか心配だったけど、校長先生が微笑んでくれてホッとした。
「私は君達をこの学校に入れたいと強く思っています。貴方方の担任の先生の話を聞いて調べたところ、彼らは年齢相応ではない残酷な過去があります。だから、彼らには、もちろん、七瀬さんにも入ってもらいたいと思うのです」