第4章 オープンスクール
「部活動見学、どこ行こうかな?」
バスケは彼らのために見た方が良いだろう。
男子バスケ部を見た。すごいハードだ。
「俺もやってみてぇな!」
めっちゃ実弥が興味を持ってるようで、良かった。
サッカー部は無理だ。今日は生憎の雨だから。
「じゃあ、私が見たいの見て良い?」
私の言葉に三人は頷いた。
私が一番気になっていたのは、文芸創作という同好会だ。
三階に上がって、理数科が使う教室の前まで来た。
入る勇気が無い。
女子が四人くらいしか居ないように思えるが、とても怖くて開けられやしない。
すると、一人が私に気付いて教室に招いてくれた。
「うわぁ、すごいイケメン!こんな彼氏に囲まれてるのが羨ましいねぇ」
「ねぇねぇ、アニメ好き?」
先輩達は私のところに駆け寄り、質問してくる。
「アニメ大好きです!ヒロアカとか鬼滅の刃とか文ストとか!」
「うわぁ、すごい!」
先輩達はこんな私に大興奮。
「私、鬼滅の刃好きなんですよ!」
「それなら、実在してる私の彼を見て下さい」
そう言うと、その先輩は廊下で待ってる彼らを見て驚愕した。
「本物の柱だ!!」
「えっ!?」