第4章 オープンスクール
三年生の数学を見て圧倒されてから体育館に戻った。
「すごかった。あんなにハードだとは」
義勇が言葉に出すほど、ハードな物を習っている。
私、本当にあの高校に行けるのかな……。
少し不安になったけど、本当の気持ちはすごく行きたい!
次は校舎見学だ。屋上にある綺麗なプールに圧倒。
「すごい……水がキレイ」
「スゲー。泳ぎてぇ」
次は広過ぎる視聴覚室。時計が多いし、テレビも付いてるし、椅子が多い。ヤバ過ぎる。
「なんか時計がいっぱい」
次に行ったのは理科室の廊下。壁には研究結果であろう髪がたくさん掲示されていた。
「数分時間を差し上げますので、見て行って下さい」
ぎっしりと書かれた文字。そこには、頑張って研究していた生徒達の思いが詰まっている。
「すごいね。こんなの研究しなきゃいけないんだ。僕には無理そう」
無一郎、14才にして物覚えの早い君なら大丈夫でしょ。
「文字ばっか。俺絶対ヤダ」
実弥がぎっしりとした文字のせいで、訳の分からないことを言い出した。
義勇は熱心に読んでいてホッとした。
体育館に戻って、また長い話を聞いて、部活動見学だ。