第4章 オープンスクール
目立つよね、この三人組は。どうしよう……。
出ようと小声で言って、その教室を出た。
「すごい。高校ってこんな違うんだ……」
無一郎がそう呟く。
「全く違げぇなぁ。俺らこんなスゲーところになんか行けねぇ気がしてきた」
「実弥、そういうことは言わないで。なんか入れなくなりそうだから。次は理数科でも見てみようかな」
私がそう言うと、三人は首を傾げる。
「ここはすごい高校だからね。理数科は理科と数学を重点的に勉強するところだよ」
「へぇーすごいねぇ」
無一郎がそう返してくれた。
なので、次は理数科の方も見た。こっちもこっちでハードだ。
先生が私達を見て、目を見開く。不味い、出ましょう……。
理数科の教室から出て、次は下に降りて二年生教室へ。
社会科的なのをやっている教室があるので、見学させてもらう。
電子黒板とスライド黒板を駆使して授業をする先生。すご過ぎる。
電子黒板は中学校にもあるけど、英語で使うだけで、ほとんどの教科が普通に黒板を使っている。
小学校も六年生の教室にだけ電子黒板があったような気がする。
先生と目が合ってしまったところで退場。