第4章 オープンスクール
「大丈夫です。今日の集会で珍しい髪色や姿をしている者には何も口出しをしないことと言ってありますので」
「あっ、ありがとうございます……」
校長先生、ありがと!それが一番の悩みの種だった。
「部活見学が終わった後、校長室にお越し下さい。君達と話がしたいので」
「はい……」
これさ、期待しちゃうよね?
彼らのおかげで、良い高校に行ける可能性が出てきた。
そして、お尻が痛くなるほど長い話を聞いて、授業見学に行く。
突然、実弥が手を繋いできた。すると、無一郎と義勇もベタッとくっついてきた。
「やっ、やめて……恥ずかしい……」
「テメェは危なっかしいから黙ってろ」
「アンタが一番危ないよ」
実弥の言葉に私は突っ込んだ。
「三人共、みんな授業してるから静かにね」
私がそう言うと、三人は静かに頷いた。
教室の中に入って見ると、それは驚きだった。
真剣に授業を受ける生徒、電子黒板とスライド式黒板。綺麗な教室に、全体に行き渡るエアコンの風。
中学校とは全く違うその様に、私達は固まっていた。
気付けば、生徒や先生がチラチラとこちらを見ている。