第2章 新生活
朝学活が終わると、早速人が集まる。
「奏、どういう関係なの?どう見ても鬼滅にしか見えないけど……」
同じパネルリーダーの男子に言われて苦笑する。
「彼らは本物の柱だよ。彼ら曰く、術によってこの世界に来たって言うけど、私にはよく分からないんだ」
「えっ、本物の柱!?」
目の前の彼が驚く。それを聞いた私のアニオタ友達も驚く。
「呼吸とか使えたりする?」
とある男子の言葉に三人は苦笑していた。
「見せるなら実弥の方が良いかもしれないけど、棒とかあればなぁ……屋外でやらないと危ないと思うけど」
実弥の呼吸以外はただのエフェクトのため、実際に目に見えないらしい。
私の言葉にガッカリとした様子頷く私の友達。
「お姉ちゃん、そんなに友達がいるんだね。すごいね」
無一郎が笑顔で駆け寄ってくる。そんな様子にも一同驚愕。
「僕は一つ下だからね」
無一郎の言葉に頷く者も居れば、それに驚く者も居る。
義勇は少し怯えているのか、私にベタッとくっついてくる。
「15柱、尊いなぁ……」
男子が渋々と呟いていた。
実弥はなぜか無口で、ただ私の横に居ただけだった。