第2章 新生活
次の日、制服を着た彼らはとても美しいものだった。
「行って来ます!」
私達は笑顔でそう言って、学校に向かった。
今日は職員玄関から入り、彼らを校長室に入れてから私は教室に向かった。なぜなら、彼らは転校生のような扱いだからだ。
昨日、突然替わった席替えの理由もなんとなく分かる。
私の班はほとんど人が居ないし、机が増えている。彼らがここに来ることを証明しているように。
朝学活――いわゆるホームルーム――の時間になった。
担任の先生が言った。
「新しく入ってくる入学生を紹介したいと思います。どうぞ、入ってきて下さい」
扉が開かれ、あの柱三人組が教室に入ってくる。周りは騒然とした。
「時透無一郎です、よろしくね」
「冨岡義勇です……よろしくお願いします」
「不死川実弥……よろしく……」
個性的な自己紹介を終え、彼らは私の周りの席に座った。
「七瀬、逆ハーレムみたいになってんぞ」
男子に突っ込まれて、私は苦笑いをした。
ちなみに、私の隣が義勇、私の真後ろが実弥、斜め後ろが無一郎である。
きっと、分かる人には分かる。
彼らは、鬼滅の刃に出てくる鬼殺隊の最上級剣士柱の三人だということを。