第2章 新生活
次の日、学校に行くと大騒ぎだった。
あの子を紹介してくれなど言われて、ヘトヘトになりながら教室に着いた。
「奏、校長先生が話をしたいようだ。一緒に行こうか」
担任の先生に呼び出された。
連れて来られたのは校長室。何でだよ……。
校長室には色んな物が飾っている中、袋に入った新品の通学用鞄や制服など机に置かれていた。
「七瀬さん、どうぞお掛け下さい」
校長先生に笑顔で言われ、私は渋々と真っ暗なソファーに座った。
目の前のソファーに校長先生と担任の先生が座った。
「昨日の騒ぎの件だけど……彼らは何者なんだ?」
校長先生に質問され、私は悩んだ。
血鬼術にやられてこの世界に来たとは言い難い。どう言えば良いのだろうか。
「あの……信じられないと思うのですが……」
彼らは私達にとって二次元に居るキャラクター。とあるアニメの中に居る者である。
ある日、彼らは敵である鬼を倒している時に血鬼術によりこの世界に、しかも15の姿で私のところに現れたのである。
「これは真実です。あと、彼らが居た世界の舞台は大正時代なので、現代社会の知識は無いのです」
「大正が舞台のアニメかぁ……それにしてもすごいなぁ」