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【R18】初恋を君に

第7章 ゆっくりと・・・


「ねぇ柊。話があるんだけど・・・」

朝、学校に向かう電車で1番に話をしようと声をかけてみた。

「今日の放課後、時間作れる?」

「あぁ、いいよ。俺の家くる?」

「あっ・・・えっと・・・////」

また家に?
つまりそういう事だよね?
けどまだちゃんと話してからじゃないと・・・
考えてる事が顔に出てたのか、柊がクスっと笑った。

「心配しなくても大丈夫だよ。それに今日は親がいるし、やましい事出来ないでしょ?」

「う・・・別にそんな事考えてたわけじゃっ!////」

「はいはい、顔真っ赤だよ(笑)」

「なっ////」

気を使ってくれてるのだろう。
大事にされてるなって感じる。




「お邪魔します。」

「はーい、綾斗くん!久しぶりね!どうぞ!」

相変わらず人の良さそうな方だ。
柊に付いて行き部屋に入る。
その後にすぐ柊のお母さんが飲み物を持ってきてくれた。

「じゃあ、話しようか。」

「うん。まずは、今までごめん!拒否しちゃったりして・・・キスとか・・・でもね、本当は柊としたいんだ。キスも・・・それ以上の事も////」

「・・・気にしてないよ。」

「・・・嘘つかなくていいよ。僕ね、たぶん、ドキドキしすぎて勝手に体が動いてたんだと思う。こんなに人を好きになった事ないから。大好きだから、毎回胸が爆発しそうになるんだ。」

「そうだったのか・・・ごめん、俺も疑ったりして。」

「仕方ないよ。誰でもそう思っちゃうよ。それでね、考えたんだ。」

僕は目をぎゅっと瞑る。

「見なきゃいいんじゃないかって。」

「なるほどな・・・」

そう言って柊が近づいてくるのがわかる。
残り数センチかな。
唇が震える。
もう付いちゃう。

「や、やっぱり・・・だ・・・////」

「だーめ。綾斗。我慢。目瞑ってるでしょ?」

そう言って抵抗しようとした腕を捕まれ、僕は目を瞑ったまま柊とキスをした。
やっと出来た。
好きな人とのキス。

「綾斗・・・目開けて?」

「うっ・・・////」

「まだ慣れない?」

「うん・・・ごめん////」

早く慣れないと。
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