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【R18】初恋を君に

第7章 ゆっくりと・・・


「久しぶりだね!」

「うん。話があるんだけど・・・」

「どうしたの?」

ホテルのベッドに座ると賢二さんも隣に座ってきた。
スーツ姿ってことはさっきまで仕事だったのかな。

「僕、ずっと好きだった人がいて・・・その人と付き合うことになったんだ。だから、その、賢二さんとは付き合えない。ごめん。」

賢二さんは、そっか、と一言だけ呟き理解してくれた。
正直、怒ると思ってた。
でも応援してくれた。
頑張れって。

「じゃあ、こんな所に俺と居ちゃまずいんじゃない?」

「うん・・・そうなんだけど・・・相談があって・・・」

僕は柊とのことを話した。
何故かキスを拒否してしまう、本当はしたい。

「うーん・・・それは俺にも分からないな・・・」

「・・・ごめん、そうだよね。」

「でも、俺とする時は全然拒否しないよね?それは今でも変わらないんでしょ?」

「わかんない・・・久しぶりに会ったんだし。」

そうだ・・・賢二さんとならできるのかな?
拒否せずに。
そんな疑問が脳内を走った。
すると、賢二さんは僕にキスを迫ってきた。

近い。
もう当たる・・・
寸止めで賢二が微笑みかけた。

「どう?」

「・・・平気だ。」

そのまま僕は賢二さんにキスをした。
やっぱりなんともない。

「綾斗くん・・・流石にそれは・・・俺も我慢できなくなるよ。」

「・・・これは試し・・・同じなのか。」

「・・・俺が襲ったらどうするの?」

「いいよ・・・試してみよう。」

これは浮気なんかじゃない。
柊とのことを考えての行動だ。

「綾斗くんって・・・悪い子だね。」

「今更すぎない?」

僕は黙って賢二さんに抱かれた。
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