第7章 ゆっくりと・・・
「綾斗ーお風呂貰ったよー。」
「はーい。もう少しでご飯できるよ。」
「お風呂まで悪いな。」
「外は寒いからね。」
鍋の中のカレーを煮込みながら柊と話す。
すると、柊が後ろから抱きついてきた。
シャンプーのいい香りだ。
「どうしたの?////」
「ん?なんかギュッてしたくなった。美味しそう。」
「もう少し待って////」
そう言えば、ゴム買ってたな・・・
しちゃうのかな?
いや、家に誘ったのは僕なんだし、柊もそう思うよね。
僕もしたいし。
「いただきます。・・・美味い////」
「よかった。」
少し不安だったから美味しいって言われて安心した。
ご飯食べたら僕もお風呂に入ろうかな。
「服までありがとうな。これもしかしてお兄さんの?」
「うん、僕のじゃサイズ合わないだろうし。服は返さなくてもいいよ。もう着てないやつだろうから。」
それに、兄さんにバレたらまずい。
「わかった。」
「僕もこの後お風呂入るから食べ終わったら部屋に入ってていいよ。なんもないけどゆっくりしてって。」
部屋に柊と2人っきりになるのか。
まだ19時前だし、母さんも23時前に帰ってくるって言ってたからたくさん時間がある。
お風呂も済ませ、部屋に行くと柊が携帯を触って横になっていた。
「ベッド使っていいのに。」
「いや、流石にそれは申し訳ない。」
「何してたの?」
「動画見てた。最近ハマってるバンドが居てさ。」
「へぇ・・・」
柊の横に座ると携帯を触るのを止め、起き上がった。
僕の頭に顔を近づけ匂いを嗅がれる。
「今、俺綾斗と同じ匂いすんのか・・・何か変な感じ////」
「ぼ、僕も・・・だよ・・・////」
キスしたい・・・
このままもっと近づきたい。
「綾斗、キスしていい?」
「うん・・・////」
大丈夫、次はきっと上手く・・・
固く目を閉じていたが、あまりの緊張に目を開けてしまった。
目の前には柊の目がある。
すごく綺麗だ。
更に鼓動が早くなる。
「や、やっぱダメ・・・////」
柊の口元を手で抑え、自分の口元も塞ぐ。
どうして・・・嫌じゃないのに・・・
身体が勝手に拒否しちゃう・・・
「綾斗・・・」
柊に無理矢理手を退かされキスをせがまれる。
「いやっ!////」
パシン!
「あっ・・・」
またやっちゃった・・・