第7章 ゆっくりと・・・
「おはよー・・・って柊、お前その顔どうしたんだよ・・・」
「あー・・・恋人にキスしようとしたら叩かれた。」
「はぁ!?!?恋人!?!?」
クラス中に声が響き渡る。
仁以外は知らないから当たり前だ。
「え、お前恋人いるのかよ・・・いつの間に・・・」
「最近。」
「まじかよぉ・・・てかキスしようとして叩かれるって・・・どんなに顔が良くてもそんなことあるんだな(笑)」
「純粋なんだよ。可愛いだろ。」
純粋なんかじゃない。
僕は既に穢れてる。
「へぇ・・・お前らもうそこまで行ったの・・・」
仁が肩を組んできて耳元で尋ねてきた。
「い、行ってないよ!////」
「まぁ、それより、クラス中の女子結構ショック受けてんなー。狙ってる奴何人かいたっぽいし。その相手が男とは・・・」
本当だ・・・
泣き出しそうな人もいる。
やっぱモテるんだな・・・
「まぁ、これで他の奴が寄ってこないから良かったんじゃね?」
そうだよ!
柊が他の人に取られる心配もない。
「柊!彼女の写真ねぇのかよ!」
いつの間にか恋人から彼女になってる。
「あったとしても見せねぇよ。すっげぇ可愛いから。」
その可愛いっていうのやめて・・・
恥ずかしすぎる。