第6章 夢の中
「じゃあ明日な。」
「うん。わざわざ家までありがとう。遠回りになるから良かったのに。」
柊が心配だからと家まで送ってくれた。
ここからだと家までは倍くらいかかる距離なのに。
「あんな話聞いて放っておけないだろ。それに、彼氏になったんだからこれくらいさせてくれよ。」
「う、うん・・・////」
彼氏・・・
少し照れくさいな。
「綾斗、いい?」
「え・・・?」
柊は顔を近づけキスしようとしてた。
「だ、だめっ・・・////」
思わず柊の口元を手で塞いでしまった。
ここじゃ誰が見てるか分からないのに。
「・・・綾斗?」
「外では・・・ダメだよ・・・////」
「あっそうだよなっ・・・ごめん////」
「ううん、じゃあ明日ね////」
僕は家の中に入り、玄関の鍵を閉める。
まだ心臓がバクバクと高鳴っている。
こんなにドキドキしてたらこれから先心臓が持たない。
「彼氏・・・ふふ・・・////」
あんなに付き合うことできないって苦しいって思ってたのに、今じゃ凄く嬉しい。
我慢なんてもうしない。
あ、そうだ。
仁に連絡しておかないと。
今日の放課後カラオケ行く約束だったけど、仁が急にバイト入らないと行けなくなったからと明日に延期になった。
仁には色々感謝しないとな。