• テキストサイズ

【R18】初恋を君に

第6章 夢の中


さっきのは夢だったの?
でもキスした暖かい感触は確かに残ってる。

帰ってきて直ぐに部屋に入りベッドにうつ伏せになり、先程の出来事を思い出す。
夢なんかじゃない。
唇に指で触れる。
柊とキスしちゃった・・・
気持ちよかった。
嬉しかった。
でも・・・申し訳ないことをしてしまったな。
どうせ付き合えないんだったら本当の気持ちを伝えるんじゃなかった。

『綾斗、ちゃんと話そう。』

柊からは何通もメッセージが届いてる。
何度も返そうと思ったけどなんて言えばいい?

「・・・苦しいよ・・・」

僕はその日、柊にメッセージを返すことは無かった。
電話もしてきたけど全部拒否してしまった。






「頭痛い・・・」

次の日目が覚めると僕は高熱を出していた。
ちょっと考えすぎたのかも。
・・・昨日のことが夢だといいのに。
携帯を開くと柊からのメッセージは消えていない。
紛れもなく現実だ。
好きな人から告白されて嬉しいはずなのに、こんなに苦しいなんて・・・
・・・友達になんてならなきゃ良かった。

もう友達には戻れない。
これからどんな顔して会えばいいかも分からない。
今日会う予定だったのに。

『昨日のことは無かったことにしよう。』

柊にその一言だけ送り、僕はまた眠りについた。
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp