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【R18】初恋を君に

第6章 夢の中


『ごめん、明日行けなくなった。』

返信するのに1時間以上かかっちゃった。
柊怒るかな?
・・・あいつはそんなやつじゃないよな。

『分かった。何かあった?』

本当に鋭い。
返信も早い。
ずっと待ってたのかな?

『明日、兄さんが帰るらしいからその見送り。』

これは正直に話してもいいよね。
普通のことだし。
・・・胃が痛い。
あと1日の我慢なのに。

『それなら仕方ないな!お兄さんと楽しい時間過ごせよ!』

『うん、ありがとう。』

楽しくなんかないよ。
家にいる間、ずっと緊張してる。

明日の埋め合わせは明後日することになった。
柊の両親が用があって地元に帰ってるらしい。

てことは今1人なのか。
寂しくないのかな?
・・・行きたい。

でも、この格好じゃ行けない。
首も痣が残ってる。
薬の効果は消えたみたいだけど、少しまだクラクラする。
お腹も痛い。

動けない。

このまま目を閉じて死ねたらいいのに。
そしたら楽になるのに。

『綾斗、何かあったらすぐ言えよ。いつでも力になるから。』

あぁ、やっぱ死ねないよ。
柊・・・君はどうしてそんなに優しくするの。
優しくされる度に胸が痛むよ。
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