第5章 幸せな時間
想像以上に面白かった・・・
続編出るらしいし、次のも見たい!
「どうだった?」
「すっごい面白かった!次の話も気になるし、前作もレンタルして見ようかな・・・」
「よかった!なんなら、前作のDVD持ってるから貸すぞ?」
「ほんと!?ありがとう!」
「綾斗が面白いって言ってくれてよかった。」
次に向かったのはショッピングモール。
最近できたって話には聞いていたけど、ここまで大きいなんて。
中も色んなブランドの店が並んでいた。
人も沢山いる。
クリスマスの飾り付けも沢山してあって、ポスターにもクリスマス関連のものばっかり。
「あ、ここ。入ってもいい?」
「うん。」
柊が入っていった店は少し大人っぽい感じの店。
どれも高そう。
いつもこんな所で買い物してるのかな?
「えーと・・・あった。」
「ここの店好きなの?」
「いや、普段はあんま来ないかな。自分用にも買ったことはない。」
「え、じゃあ・・・」
柊は1つのマフラーを持ってレジに並んだ。
柊っぽくない赤の入ったデザイン。
「綾斗、店の外で待ってていいよ。少し人が増えてきたから。」
「わかった。」
改めて見るとこの店大きいな。
さっきチラッと値札が見えたけど僕が買えるような値段じゃなかった。
「お待たせ!はい、これ!」
「え!?これさっき買ってたやつじゃ・・・」
「そう、クリスマスプレゼント。渡したかったから。」
「こんな高そうなもの・・・申し訳ないよ。」
「俺がしたくてしてるから。受け取って。綾斗に似合うの選んだし。」
「・・・ありがと////」
僕何も買ってないよ。
お返ししなきゃ。
「嬉しい////」
「よかったら使ってくれ。次は・・・あそこ!」
手を引かれショッピングモールを歩く。
柊と手を繋いでる。
気づいてるのかな?
それとも無意識?
「ひ、ひいらぎ・・・手・・・////」
聞こえてない・・・
心臓がバクバクと高鳴りうるさい。
顔も熱くなってきた。