第5章 幸せな時間
1番初めにやってきた場所は映画館。
友達と映画なんて始めてだ。
クリスマスだからか人が多い。
「何見るの?」
「綾斗は何がいい?」
「僕?・・・普段映画観ないからよくわかんない・・・柊は?」
「俺はアクションをよく見るかな。」
「映画好きなの?」
「好きだよ。」
知らなかった。
僕は映画なんてあんま見ないから詳しくないな・・・
僕と見ても楽しめるかな?
「じゃあ、柊が見たいやつにしよう。僕詳しくないし。」
「あー、わかった。じゃあ、これにしようかな。」
柊が選んだのはサスペンスアクション。
少しだけあらすじを聞いたけど、中々面白そうだった。
「お、ギリギリ空いてる。1番後ろしか空いてないけど大丈夫か?」
「うん、僕はどこでも。」
この映画そんなに人気なんだ。