第1章 出会い
「ただいまー。」
玄関を開け、家に入る。
やっぱ家が落ち着く。
奥から母さんが作る晩御飯の匂いが漂ってくる。
「おかえり、綾ちゃん。」
「ただいま。あれ、父さんは?」
「急に仕事呼び出されたみたい。」
「そう。」
テレビを着けるとニュースが流れていた。
明日の天気予報は雨。
折りたたみ傘を持っていこ。
「ご飯出来たよ。」
「わかった。」
台所に行き、皿と箸を準備する。
「最近学校はどう?」
「別に普通だよ。」
「普通って何よ。まぁいいわ。それより見て!このネックレス!」
首元には綺麗に光る首飾りがあった。
「これどうしたの?」
「父さんがね!今日買ってきてくれて!いつもありがとうだって!」
本当に2人とも仲良い。
別に結婚記念日でもないのに。
「よかったじゃん。大切にしなよ。」
「綾ちゃん〜!ありがとう!」
「ご馳走様。」
僕は荷物を持って2階の自分の部屋に向かう。
制服から部屋着に着替えてベッドに寝転ぶ。
明日、学校行ったら土日か。
彼を2日見れないのか。
寂しいな。