第4章 僕の従兄弟
「あ、そうだ!クリスマスパーティーの事だけどよ!」
昼休みにバスケの罰ゲームをしてる時、仁が話を切り出してきた。
「1人ひとつプレゼント用意してこいよ!交換しようぜ!」
「お!いいな!」
「けど、交換って事は誰に行くかは分からないんだよね?」
「そうだな。」
プレゼントか。
難しいな。
誰にあげるか分かってればまだいいんだけど・・・
皆が喜びそうな物。
「お前また変なのはやめろよな。」
「変なの?」
「あー!あれな!」
仁に問い質してみると、「大人の玩具」と答えた。
大人の・・・
「なに?綾斗欲しい?」
「い、要らないよ!第一、使わないし!////」
すると、仁が肩を組んで来てニヤニヤと笑みを浮かべていた。
「へー、綾斗でもやっぱ1人でするんだ。」
「な!?////」
「いいって隠すなよ!普段物静かな綾斗がね・・・誰想像してんの?」
「うっ・・・それは・・・////」
柊に犯されるのを想像しながら抜いてるなんて言えない。
ここは在り来りな返答で・・・
「普通に・・・AVとか・・・?////」
「なんだよーつまんねー。綾斗の好きな奴聞けると思ったのに。」
友達同士でこんな話って普通なの?
皆恥って物は無いわけ!?
僕はずっと顔が熱かった。
「真織は?」
「俺は好きな人とか?」
「へ?・・・」
好きな人?
柊も好きな人想像しながら抜くんだ・・・
うわ、なんか凄く悲しくなってきた。
「まじかよ!お前意外と変態だな!」
「ちなみにどんな人タイプなんだ?」
他の人たちも問いただしていく。
僕も聞きたい。
「なんでお前らに言わなきゃ駄目なんだよ。」
「良いじゃねぇか!な?綾斗?」
「ぼ、僕!?・・・いいと思う・・・」
つい僕も気になって答えてしまった。
「う・・・優しくて・・・可愛い子・・・とか?」
可愛い子・・・
僕とはかけ離れた言葉!
そうだよね。
可愛い子の方がいいよね。
「なんだよー在り来りだな・・・」
「そ、そうだな・・・外見だと・・・黒髪で小さくて・・・目が大きい子とか?」
「ほう・・・今ので絞られたな・・・よっしゃ探すぞ!」
「はぁ!?」
僕もショックを受けるかもだけど、柊の好きな人を見たくて仁達のノリに乗った。
「綾斗まで!?」
「うん。気になる。」
「まじかよ・・・」