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【R18】初恋を君に

第4章 僕の従兄弟


「皆、ごめん!」

僕は仁達の元へ行き1番に謝った。

「ぷはは!別に謝ることねぇよ!」

「そうだよ!・・・寧ろ謝るのは俺達だ。ごめん。」

僕に向かって皆が頭を下げた。

「え、どうして?」

「いや・・・その、お前の気持ちのこともっと考えるべきだった。」

「友達が悩んでるのに1人にしてしまった。ほんとごめん。」

「それは僕が勝手に1人になってただけで・・・」

友達・・・
その言葉にむず痒い感情を覚えた。
友達と思ってたのは僕だけじゃなかったんだ。
ホッとした。

「よし!じゃあ今日の昼休み体育館集合な!」

「仁!今日は負けねぇからな!」

「楽しみにしとくよ(笑)」

「綾斗、よかったな。」

柊が肩に手を置いて微笑んでくれる。

「うん。これも柊がいたからだよ。ありがとう。」

「お、俺・・・は・・・別に・・・////」

「柊が居たから自信持てた。それに、そもそもこんな風に笑い合うことも無かった。本当にありがとう。」

柊の事をこれまで以上に好きになっている自分がいた。
ダメとわかっていても僕の想いは加速度を上げていた。
例えこの恋が報われなくても僕には友達がいる。

僕には充分すぎるくらいの宝物だ。
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