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【R18】初恋を君に

第4章 僕の従兄弟


「さむ・・・」

目が覚めた時は兄さんは既に居らず、僕は裸のままだった。
暖房も着けずに眠ってしまったんだ。

顔を洗いに行こうと部屋を出た。
兄さんはキッチンで夜ご飯を作っていた。

「綾斗。もうすぐご飯出来るよ。」

「・・・うん。顔洗って着替えてくる。」

「待ってるね。」

鏡の前に立つと自分の酷い顔に驚いた。
こんな事になってるなんて思わなかった。

「・・・痛い・・・」

顔を洗い、残った血を落とす。
それでも傷はかなり残る。
明日は学校が休みでよかった。
けど、母さん達にはなんて言おう。

「綾斗?」

「っ!兄さんっ・・・」

「何してるの?待ってるよ。」

「うん・・・」

兄さんがガーゼとテープを持って僕の頬に貼る。

「綾斗、上手くやるんだよ?」

「うん・・・大丈夫。」

恐怖で声が震えた。
母さん達には言えない。
誰にも・・・

「よし!じゃあ食べようか!」

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