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【R18】初恋を君に

第4章 僕の従兄弟


殴られ続けてどのくらい経っただろう。
もう口の中が鉄の味でいっぱいだった。

「あーあ、綾斗の可愛い顔が台無しだ。嘘なんか付くから。」

「ごめ・・・なさ・・・」

「クリスマスデートねぇ・・・綾斗の好きな人なの?」

「・・・うん・・・」

嘘付いたら次こそ殺されそう。
こんなのもう耐えられない。

「付き合ってるの?」

「そんなんじゃない・・・ただ僕が好きなだけ・・・」

「だろうね。きっと綾斗遊ばれてるだけだよ。けど、俺は違うよ?ちゃんと綾斗の事愛してるから。」

分かってる、そんなの。
柊が無自覚にそういう行動取ってることくらい。
けど、誘ってくれたんだ。
ちょっとくらい期待しても・・・気分上がってもいいじゃん。

「綾斗は俺だけの物だよ。」

兄さんが僕の両手を押さえ付け、キスを求めてくる。

「い、いや・・・だ・・・」

「嫌?どういう事?俺は綾斗のお兄さんだよ?血は繋がってなくても兄弟。断っていいと思う?」

「それは・・・でも・・・」

制服を無理やり脱がされ肌が露わになる。

「うっ////」

「綾斗に嫌って言う権利はないよ。」

「もう許して・・・」

「まだ、誰にも手は付けられてないよね?」

「っ!////」

「・・・ね?綾斗・・・」

怖い。
殺される・・・

兄さんにはまだ賢二さんとの事は言ってない。
まだ、僕の事を処女だと思っている。

「うん・・・」

「よかった・・・綾斗の初めては俺が貰ってあげるからね。もう少し待ってて。それまでは別の快楽をあげるから。」

「うぐっ!?」

馬乗り状態になって首を絞められる。
苦しい。
死にそう。
意識が遠のいていく。

「かはっ!」

「あやと・・・可愛いよ・・・傷だらけの綾斗はもっと可愛いよ。興奮する。」

「にいっさ・・・ぐっ!」

僕は兄さんの狂った声と表情が脳裏に焼き付いたまま、眠ってしまった。
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