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【R18】初恋を君に

第3章 デート?


慌ててカバンを手に取り椅子に座る。
あれ、逆に座ってると変?

自分の行動に呆れて顔が熱くなる。

「綾斗ー帰ろー。」

「あ、うん!もう終わったんだね。」

「・・・うん。」

柊と2人で駅まで歩く。
その間は珍しく沈黙だった。
いつもなら柊が話しかけてくる。

ヴーヴー

ポケットの中で携帯が震えた。
メールかな。

携帯を取り出し、確認する。
賢二さんからだ。

『25日空いてるかな?良かったら一緒に出かけない?』

25日?

「ねぇ、柊。パーティーしようって言われてるの確か24日だったよね?まだ行くか分かんないけど。」

「そうだけど・・・どうしてだ?」

「え・・・いや・・・別に・・・(汗)」

『いいよ』

文字を打って返信しようとした時。

「あのさ!」

制服の裾をクイッと軽く引っ張られた。

「な、なに?////」

「今日言おうとしてた事なんだけど・・・」

今日?
何かあったっけ?
てか何その裾クイってしてるの!
めっちゃ可愛いんですけどぉ!?

「その・・・25日さ・・・一緒に過ごさない?////」

顔を真っ赤にしていつものイメージとは違った様子。
囁くような声で聞いてきた。

「無理だったらいいから・・・////」

その姿が可愛すぎて僕もつい。

「いいよ・・・////」

と答えてしまった。

「え・・・ほんと?よっし!」

「けど・・・僕でいいの?好きな人いるんじゃ?」

「・・・いいよ。綾斗だし。」

僕だから?
別に僕だったら一緒に過ごしてもいいってことかな?
て事は本命には断られた感じなのかな?

「そっか・・・」

帰り着くまでの間、柊はずっと嬉しそうだった。
さっきまで無言だったのとはまた違う。

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