• テキストサイズ

【R18】初恋を君に

第3章 デート?


「できた!」

ケーキが完成して、班の皆が驚く。
思ったより上手く出来たかも・・・
初めてにしては中々の出来栄えだ。

「へー!矢野君凄い!作れるんだ!」

「いや、初めて作ったよ。」

「まじかよ・・・女子より上手いって・・・」

仁が横目に女子が作ったケーキを見て笑う。

「何よ?こういうのは味が大事なの!見た目はちょっとあれだけど・・・」

仁が口元にケーキを押し付けられるのを見ていると奥に柊が見えた。
周りには頬を赤らめた女子が集まっている。
・・・いいな。

「いいから食べなさいよ!」

「うわっ!やめろ!綾斗助けてくれー!」

「へ?」

「いいわよ、もう。矢野君に食べてもらうから。」

目標が僕に変わり、目の前にケーキが近づく。

「え・・・僕!?別にいいけど・・・」

口を開け、ケーキが中に入ってくるのを待っていると・・・

パクッ

と誰かが横取りをした。

「おっ、美味しいっ!」

柊だった。

「ひ、柊くん!?////」

自然とアーンをしてしまった女子は顔を真っ赤に染めている。

ズキッ

胸にナイフで刺されたような痛みが走る。
嫉妬だ・・・
付き合ってもないのに。

やっぱり柊は誰にでもこんなことしちゃうんだ。
別に好き嫌い関係ない。


「綾斗も出来てんじゃん!一口頂戴!」

「・・・いいけど・・・味は保証しないよ。」

「いいよ!あーん!」

柊が口を開けて待っている。

「え!?////」

「なに?」

「な、何でもない!////」

こんな事で反応していると逆に変だ。
平常心平常心。

僕は柊の口にケーキを一口運んだ。

「ど、どう?」

「・・・美味い・・・」

「・・・そんなお世辞言わなくていいよ・・・初心者だし。」

「いや、まじで美味い!綾斗凄いな!!」

「そ、そうかな?・・・ありがとう。」

よかった・・・
これで不味かったら引かれてた・・・
/ 215ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp