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【R18】初恋を君に

第3章 デート?


「今日は二学期最後の家庭科実習なのでケーキ作って貰います!」

ケーキか。
デザートなんて珍しい。

先生曰く、クリスマスが近いからだとか。
今年のクリスマスも1人で過ごすのか、先生のテンションはいつもより高い気がする。

実習は基本いくつかのグループに分かれて取り組む。
男子3人女子3人のグループだ。
今回は柊が転入してきて初めての実習になるから1つのグループだけ男子が多い。
僕は柊とは別のグループだ。

「綾斗!頑張ろうな!」

「うん。」

僕は仁と坂口と同じだ。
坂口も最近一緒にいる中の1人。

「ね、ねぇ仁?アンタ最近さ矢野君と仲いいね。」

グループの女子の1人が話しかけた。

「なんだよ急に。」

「いや、私達ずっと気になってたんだけどさ。急に仲良くなったから矢野君をいじめてるんじゃないかな?って。」

「はぁ!?そんな事ねぇよ!?なぁ!綾斗!」

「え、うん!」

僕は全力で頷いて否定した。

「だったらいいんだけど・・・」

「俺らそんな奴に見えるの?」

坂口が口を開く。

「・・・見えない。」

「だったら疑うなよな。」

「うん・・・矢野君!何かされたら私達にいっていいからね!」

「え・・・えっと・・・うん・・・?」

初めて話しかけられた。
前までは少し避けられてたのに。

「よし!じゃあ取り掛かろ!男子は迷惑かけないでよね。」

「俺ら邪魔者かよ。」
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