第3章 デート?
ホームルームが終わり1限目の準備を周りがし始める。
「あ、柊。このタオル。」
「あー早かったな。」
「すぐに返さないと忘れちゃうから。ありがとう。助かったよ。」
「どういたしまして。」
そう言って柊はタオルの匂いを嗅ぎ始めた。
「なにやってんの?」
「いや、うーん・・・なんか家の柔軟剤と匂いが似てる気がして。」
バレてる・・・
必死に言い訳を考える。
「綾斗の家の匂い嗅ぎたかったんだけど・・・もしかして・・・」
「違うよ!たまたま、母さんが買ってきたのが同じ匂いだっただけ!」
「え・・・そっか・・・」
少し落ち込んだように返事をした。
「洗濯ありがとう!」
「うん・・・」
危なかった。
バレるところだった。
流石に気持ち悪いって思われそう。
「あ、そうだ。綾斗。」
「なに?」
「25に・・・」
「綾斗ー、柊ー!遅れるぞー!」
「うーん!すぐ行く!」
次は家庭科実習だったな。
急いで家庭科室へ向かう。
「あ、柊。さっきなんて・・・」
「いや、いいんだ。また今度話す。」
「そう?わかった。」
柊は悔しそうな表情をして家庭科室に向かった。
なんの話だろ。