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【R18】初恋を君に

第14章 本音と嘘


真織side

「柊先輩・・・今日いつもより元気ないですね。どうしたんですか?」

「おい、松村。」

仁達にはまだ綾斗の事は話してない。
試合で忙しいだろうし、2人にとって余計な話はしたくない。

「なんもねぇよ・・・仁も大丈夫。」

「そんな感じには見えませんけど・・・」

「真織、ちゃんと寝てるか?身体悪くしてると綾斗が帰ってきた時怒るんじゃねぇか?」

「そうだな・・・」

別れ話をされたなんて言えない。
こんなに気にかけてくれてるんだ。
どうにかして綾斗を説得して助け出してやらねぇと。

「2人は部活どんな感じなんだ?」

「少しずつだけど、新しいチームで点が取れるようにはなってきたな。」

「そうなんですよ!俺なんか、百発百中でゴール入るようになりました!」

「凄いな!綾斗にも早く見てもらわねぇとな。」

「はい!」

綾斗・・・2人も会いたがってるぞ。
松村君なんか普段は笑ってるけど、仁と二人になると弱音を吐いてるのも知ってる。

「真織、俺はいつでも話聞くからな。あまり抱え込むなよ。」

仁はそうやってよく俺に話しかけてくれる。
他人には言えないことも、何故か仁には吐き出してしまう。

「あぁ。大丈夫だよ。」
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