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【R18】初恋を君に

第2章 柊真織という男


昼休み終了10分前に勝負を終えた。
結果は僕達のチームが勝った。

「やったな!」

「くっそーお前中西強すぎんだよ!」

「ま、バスケ部なんで。」

仁は誰とでも仲良くできる感じなのかな?

「んじゃ、いただきまーす!」

仁がペットボトルの蓋を開ける。

プシュー!

「ぶっ!」

勢いよく中の炭酸ジュースが飛び出た。
仁の顔と体育着はビシャビシャに濡れている。

「引っかかったな!中西!」

負けたチームのメンバーがゲラゲラ笑っている。

「・・・お前ら・・・」

「あ、やば。」

仕掛けた側はその場から逃げ回る。
けど、楽しそうだ。
仁も引っ掛けられたのにも関わらず楽しそうに追いかける。

「待てこら!」

これが友達・・・

「捕まえた!綾斗!やり返してくれ!」

「うわ!やめろ矢野!」

こうやって馬鹿やって。
笑って。

「・・・ぷっあはは!」

僕が笑ったのを見て皆驚く。

「はぁーおかしい。」

楽しい・・・かも。

「矢野が笑ってる・・・」

「僕だって笑うよ!?」

そう言って顔に炭酸ジュースを引っ掛ける。

「ぶわっ!?」

「あはは!」

こんなに笑ったのいつぶりだろう。

昼休み終了のチャイムが鳴り慌てて教室に戻る。

「やば!次数学だよな!?」

「げ、まじかよ!急げ!」

持っていたジュースを握りビシャビシャのまま廊下を走った。
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