第2章 柊真織という男
「綾斗!パス!」
えー!?
無理だって!
運動出来ないのに!
体育館でチーム戦をしている。
負けた方がジュース奢り。
「えっ・・・あっ・・・」
仁からパスを貰い、自分なりに頑張ってドリブルをしてゴールに近づく。
目の前に柊が見え、パスをしようとボールを握った時だった。
ツルッ
え・・・
ドシーン
「へぶっ!?」
思いっきり顔面をぶつけた。
「おいおい!大丈夫かよ!」
仁が駆けつけてくれる。
「う、うん・・・何とか・・・っ!////」
顔を上げると皆笑いを堪えていた。
「ぶはは!派手に行ったなー!」
「うっ・・・////」
「ドンマイドンマイ!次気をつけろよ!」
「ごめん・・・」
「気にすんなって。」
足引っ張っちゃってるな。