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【R18】初恋を君に

第14章 本音と嘘


真織side

やっぱり今日も居ないか。
連絡も繋がらない。

諦めて家に帰ろうとした時、綾斗の兄さんが帰ってきた。

「っ!綾斗はどこですか・・・」

「・・・病院だよ・・・もう帰ってくれないかな?」

「病院?どうしてそんな所に・・・」

「これ以上、君と綾斗は会わせられない。」

「はぁ?・・・俺は綾斗の彼氏です・・・会う権利あると思うのですが!?」

この人は綾斗に近づいて欲しくないだけだ。
自分のモノだと思っているから。
あの時の綾斗は間違いなく怯えていた。

「彼氏・・・じゃあ会ってきなよ。そう思ってるのは君だけだと思うけどね。」

「どういう意味ですか?・・・」

「行けばわかる。」

そう言って家の中に入っていった。
出てくるまで待っておこう。
きっとこれから荷物を持って病院へ向かうはずだ。
綾斗が病院にいるなんて。
・・・またこの人のせいで怪我をしたんじゃ・・・

「あぁ、言い忘れていたけど・・・綾斗が入院している原因は自殺だから。」

「自殺・・・綾斗が?嘘つかないでください!」

「嘘じゃないよ。」

だって俺には何も話してくれなかった・・・
連絡もくれなかった。
どうせまたこの人が綾斗に何かしたんだ。

早く楽にしてやらねぇと。
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