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【R18】初恋を君に

第12章 孤独


『お疲れ様。2人とも凄くかっこよったよ。』

メッセージを送信し、真織と手を繋ぐ。

「ねぇ、まだ怒ってるの?」

「怒ってないよ。でも、綾斗の事好きなやつにかっこいいって言ってるところ見るといい気はしない。」

「そうだよね・・・ごめん。」

「・・・帰って甘えたい。」

「うん。」

手を繋いで駅まで歩く。
ポケットの中で携帯が震えた。
松村君かな。
真織と手を繋いだまま携帯を開くと、兄さんからだった。

『来週帰る。』

来週・・・?
真織との記念日。

「どうした?」

繋いでた手に力が入り、真織が心配してくる。

「兄さんが来週帰ってくるらしくて。別に何も無いよ。」

「来週・・・記念日か?」

「うん。ちょうど重なってる。」

「やめとく?」

「・・・ううん。約束してたから。」

記念日はデートに行くことにしている。
兄さんにはバレたくないけど、真織との時間は大事にしたい。
兄さんにはまだ付き合ってることは言ってない。
言えばきっと怒る。
これまで、SNSもバレないように1部非公開にしてた。
きっとその事も問い質されるだろう。

「綾斗・・・元気ない。」

「そう?今から真織の家に行くから楽しみだよ。・・・僕も甘えたい。」

「ならいいけど・・・」

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