第11章 約束したから
2日目は自由行動。
僕は真織と二人で行動し、少しデート気分を味わっていた。
気がつけば、写真フォルダも二人の写真でいっぱいだ。
SNSにもアップし、真織と僕の携帯は通知が鳴り止まなかった。
「ね、次どこ行く?」
「うーんお腹空いたから何か食べないか?・・・こことか有名みたいだし。」
真織が見せてくれた写真には美味しそうなパフェ。
涎が出る。
「い、行こ!食べたい!」
「そう言うと思った。」
行く先は真織が全部調べてくれていた。
加えて、混みそうな所は予約済み。
できる彼氏。
「おいしー!」
「よかった。やっぱ予約しといて良かったな。」
「・・・何から何までありがとう。僕全然考えてなかった。」
「一緒に過ごしてくれてるからいいよ。それに、夜も抜け出すし。」
「そうだったね。・・・楽しみ。」
誰もいない場所で2人きり。
少しドキドキするけど、それがまたいい。
「集合まであと3時間あるけど・・・どうする?」
「行きたい所あるんだけど。いい?」
「うん。」
そう言って真織は僕の手を引く。
入っていったのは雑貨屋さん。
その中には1箇所だけ雰囲気の違う店があった。
アクセサリーが並んでいる。
「うーん・・・そうだな・・・」
アクセサリーケースを覗きながら悩んでいる。
僕は1歩下がり後ろから眺めて真織を待つ事に。
「はい、これ。」
「え?!僕にだったの?!」
「うん、お揃いだけど。」
「こんな高いの・・・申し訳ないよ。」
「じゃあ、尚更受け取って。」
ネックレスだ。
嬉しい。
お揃い。
「ありがとう////」
僕は真織にネックレスを着けてもらった。
似合ってるだろうか。
「綾斗、写真撮ろ。」
「うん!」
同じネックレスをして、写真を撮る。
流石にこれはアップ出来ないな、と2人で苦笑し、店を出た。