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【R18】初恋を君に

第11章 約束したから


「また、負けた?」

真織がトランプを1枚持っている。
ババだ。

「真織弱いな。じゃあ、3問目!」

既に2問の質問を受けている真織の顔は少し疲れている。
今まで聞かれた質問は「性癖」「抜いた動画」。
絶対に答えたくない。

「恋人の好きなところ5つ!」

「へ・・・?」

そう質問された真織は目が点になっている。
仁もくすくすと肩を震わせている。
これ、僕も恥ずかしいやつ。
巻き込み罰ゲームじゃん。

「えっと・・・////」

答えるの?
手をパーに広げ指を1本折る。

「可愛い所・・・ツンデレな所・・・顔がすぐに赤くなる所・・・料理が上手い所・・・」

「ほぉ、お前の彼女そんな人なのか?」

「いいね、で?最後は?」

恥ずかしいからそれ以上はやめて。
そろそろ顔が熱くなってきた。

「・・・キスが上手い所・・・」

「まじかよ!なんだそれ!(笑)」

「真織の彼女はエロいと見た。」

き、きす?
上手い?
僕が?

「他にもあるけど・・・5つな。」

「幸せ者め!」

他にも・・・?
心臓がバクバクと鼓動を速める。
仁もニヤニヤしちゃってるし!

「も、もう就寝時間!皆戻ろ!」

これ以上は耐えられなくなり、みんなを部屋から追い出した。
点呼もそろそろ始まる。

「恥ずかしかった?」

扉の前で真織が後ろから抱きついてきた。
絶対馬鹿にしてる。
こっちは頭パンクしそうなのに。

キスが上手いなんて・・・
みんなの前で・・・
自分の唇に触れて余計に熱くなる。

「っ・・・」

真織の方を振り向き、勢いでキスをした。
舌を入れる。
いつもは真織からしてくる。

「ばーか////」

「なにそれ、可愛い。」

「もう寝るっ////」

嬉しそうに笑う真織を通り過ぎベッドに倒れ込んだ。
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