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【R18】初恋を君に

第2章 柊真織という男


いつもの時間に駅に向かい、電車を待つ。
寒くなってきたな。
そろそろコート用意しないと。

「だーれだ!」

「ひゃっ!?////」

急に後ろから目を隠される。
手が冷たい。
それに大きい。
この声・・・もしかして・・・

「えーと・・・柊?」

「正解!おはよ!」

「お、おはよ////」

わぁ・・・いつも見ていた姿だ・・・
僕喋ってる・・・

柊は赤いヘッドホンを外し首にかける。
その姿も凄くかっこよくて・・・

「どうした?顔真っ赤・・・熱でもあるのか?!」

「へっ!?そ、そう!?おかしいな・・・あはは(汗)」

「無理すんなよ?」

心配してくれてる。
やっぱ優しい。

「大丈夫。何ともないよ。」

「ならいいけど・・・ぷっはは、寝癖付いてる(笑)」

「う、嘘!どこに?////」

「ここ。」

そう言って僕の後頭部を撫でる。
その時の柊の顔はどこか寂しそうな笑顔だった。
その表情にキュンとする。

「待ってて、確かワックス・・・あった。」

少量を手に取り寝癖の部分に付けてくれる。

「直ったよ。」

「あ、ありがとう////」

柊近いよ・・・

「綾斗ってさ、驚き方可愛いよな(笑)」

「か、可愛い!?////」

「うん、さっきも『ひゃっ』って(笑)」

「そ、それは急に驚かすから・・・////」

「ごめんごめん。もうしないよ。」

柊って誰彼構わず近い。
女子とか勘違いしちゃうんじゃ?

「綾斗?遅れるよ?」

「う、うん!」

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