第11章 約束したから
「綾斗、先に風呂入れよ。」
「あ、うん。ありがとう。」
「それとも一緒に入るか?(笑)」
「入んない!!////」
あれ、怒ってない。
意外だ。
別になんとも思ってないとか?
でも今まで凄い嫉妬深かったのに、急に・・・?
前に一度聞いたことがある。
『嫉妬され無くなったら関係は終わりに近い』
・・・まさかね。
本当かは分からないし。
先に風呂に入り、ゆっくりと疲れを取る。
この後はまた委員会のミーティングか。
まだひと息つけないな。
「上がったよー。」
「おかえり。もうミーティング行く?」
「うーん・・・」
なんだろ。
真織見てるとすごく・・・
お風呂入ったからただ熱くなってるだけ?
「どうした?」
柔らかい笑顔で首を傾げる真織の姿が、何処と無くエロく感じる。
色気があるというべきか?
「・・・今日ちょっと疲れたなって・・・その・・・少し甘えてもいい?////」
初めは驚いた顔をしていた真織も直ぐに笑顔に戻り、両手を広げてくれた。
「おいで。」
ベッドに腰掛けている真織の胸に飛び込む。
暖かい。
真織の匂いってなんでこんな安心するんだろ・・・
「ねぇ、真織。今日ごめんね。あかりさんとその・・・」
「いや、俺もごめん。綾斗放っておいて他の子と歩いてしまってた。」
「仕方ないよ。あんなに引っ付かれたら抵抗しにくいし。」
お互い、嫉妬してたんだ。
でも前よりも真織が落ち着いている。
すぐに嫉妬していたのに。
きっと我慢しているんだ。
「・・・好きだよ、真織。」
「俺も。」
2人で少しの時間過ごしていると、急に扉がノックされた。
「「っ!////」」
慌てて真織と離れて扉を開ける。
「よぉ!トランプしようぜ!」
「仁・・・////」
「ん?・・・お前らまさか・・・邪魔したな・・・」
「ち、違う!!待って!?////」
誤解を解き、何とか仁に納得してもらった。