第11章 約束したから
いよいよ明日から修学旅行だ。
今まで準備してきた分楽しみ。
真織と自由時間は過ごすし、部屋も一緒。
班には女子が何人がいるけど一緒。
何か忘れてる様な・・・
ま、いっか。
明日に備え2泊3日分の荷物を揃えて早めにベッドに入った。
「おはよ。」
「おはよう。」
真織とキャリーバッグを引き、バスに乗り込む。
学校からはバスで空港まで移動する。
移動中は皆あまり寝れなかったのか爆睡してる人が多かった。
旅行先に着くと1番にホテルに荷物を届けて、そこからは班行動に移る。
班ごとに様々な会社の見学に回る。
同じ班の女子は真織にベッタリだ。
なんとなく予想はしていた。
あかりさんは1人で1番後ろから着いてきていた。
「あかりさん、疲れた?」
「うん・・・少しね。」
「・・・あまり楽しくない?」
「そんな事ないよ!」
その後も真織は女子に取られたままだった。
僕はその分、あかりさんと2人で歩きながら話していた。
「次で最後だな。」
「やっとホテルに戻れるー。」
一日中話を聞いて回っていたから皆疲れ果てていた。
「あかりさん、貸して。」
「え?いいよ!」
あかりさんの荷物を持ってあげることに。
他の子に比べて体力が無いのか明らかに疲れが見える。
「へー、委員長2人いい感じじゃん!」
一緒の班になった男の子が僕達を茶化す。
「そんなんじゃないよ!////」
慌てて否定するが、その言葉を聞いて真織の顔が引きつったのが見えた。
これは部屋に戻ったら問いただされるやつだ。