第11章 約束したから
「あ!そうだ!綾斗先輩!修学旅行から帰ってきてからの話になるんですけど・・・バスケの試合見に来てください!」
「え、いいの?」
「勿論ですよ!俺絶対勝つんで!」
凄い自信・・・
試合か。
初めて見に行くかも・・・
そもそも誘われたことないし。
「へー、お前、先輩を差し置いてレギュラーメンバーに入るつもりか?」
「そのつもりですよ。結構自信あるんですよ。」
「いい度胸じゃねぇか。練習サボるくせに。」
「う・・・それは・・・」
まだサボってるんだ。
それだったらメンバー入りは難しいんじゃないか?
3年は最後になるだろうから絶対出たいだろうし。
「でも!絶対メンバー入りしてみせます!だから、お願いします!」
「わ、分かったよ・・・その代わり、真織も一緒だからね。」
「うげ・・・」
「うげってなんだ・・・先輩に向かって。」
相当嫌そうだ・・・
でも真織も一緒に行かないと、1週間くらい無視されそう。
「わかりましたよ。けど、後悔しないでくださいね。」