第11章 約束したから
・・・やばい、寝てた・・・
途中から記憶が無い。
真織の腕の中で目が覚める。
体が重く感じる。
噛まれたせいか、首がジンジンと痛む。
「うんっ?!////」
お尻に僅かに違和感。
真織のが入ったままだ。
「ま、まお・・・起きてっ・・・////」
「んん・・・」
起きない。
自分で抜くしかない。
ゆっくりと体を動かし、そっと引き抜く。
「ぅぅ・・・や、ば・・・んっ////」
何とか抜き、深く息を吐く。
時間を確認すると22時を回っていた。
母さんから連絡が入っている。
『何時くらいに帰りつきそう?』
『友達の家に居たらいつの間にか寝ちゃってた。今から帰る。』
母さん達心配してるよな・・・。
「綾斗?」
「あ、起きた?そろそろ僕帰らないと。」
「ごめん、寝てしまってた。・・・記憶ないし。」
「僕も・・・あの後何回した・・・っ!////」
中からドロッと大量に液体が流れ出てきたのがわかった。
真織の精液だ。
・・・ゴムしてなかったっけ?
「どうした?」
「いや・・・その・・・生でした覚えない?////」
「えっ・・・はぁまじか・・・ごめん。」
真織も気づいてなかったのか、大きく溜息を吐き頭を下げてきた。
「大丈夫・・・だけど・・・」
明日普通に学校あるもんなー。
首の痕といい、腹痛に腰痛といい。
何て言われるか・・・
「家まで送っていく。腰痛いだろ?」
「うん、ありがとう。」
制服を着て、荷物を持つ。
部屋を出ようと扉に手をかけたとき、真織が後ろから抱き着いてきた。
「どうしたの?」
僕は真織が可愛くて頭を撫でる。
「・・・ほんとごめん、無理させて。」
まだ気にしてるのか。
気持ちよかったから別にいいんだけど。
それに、好きじゃなきゃあんな記憶飛ぶまでしないし。
「平気だって。気持ちよかったよ。」
「・・・体調悪くなったら言って。すぐ駆けつけるから。」
「ありがとう。」
僕は真織の自転車の後ろに乗り、しっかりと腰に抱きついた。
真織は片手を僕の手に重ねてペダルを漕いでいる。
ただそれだけの事なのに、すごく愛されてるなって感じる。